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「抱擁」小田原市での上映会レポート

【小田原市での「抱擁」上映会・講演レポート】

10月13日(木)、 神奈川県小田原市のおだわら総合医療福祉会館ホール(定員250名)にて、小田原市社会福祉協議会が主催する、「平成28年度きずなチーム研修会」が開催され、オリエンテーションの後、老いてゆく実母に4年間カメラを向けたドキュメンタリー映画「抱擁」の上映と、坂口香津美監督の「老いの闇夜を照らす30の言葉」と題する講演会が行われました。

小田原市の「きずなチーム」とは、地域住民によるネットワークで、自治会関係者、民生委員、児童委員、地区ボランティア、地区社協関係者、老人会関係者、地域福祉コーディネーター等が構成員となって、地域の日常的な見守り、支え合いの活動を行っています。 ちょっとした気づきや声かけなど、きずなチームの日常的な見守り活動は、様々な効果を生んでいます。さりげない温かい見守りのなかで、一人暮らしの高齢者や孤立した家族などの異変のサインを発見したりと、早期の対応が可能となる画期的なシステムです。

この日、「抱擁」の上映会の後、行われた講演会で、坂口監督は、幸せな老いの迎え方を実現するために、「5つの視点、30の言葉」を提案しました。 それらは、2009年から撮影を始めた時から、劇場公開を経て現在まで、母親の老いの光と影をつぶさに見て来た坂口監督ならでは体験に裏付けされた興味深い内容となっています。 「映画のなかでお母さんが口ずさむ歌は?」 「映画のように見守ってくれる人がいない人はどうやって老いと向かい合ったらいいのでしょうか」 「監督が映画を撮影して良かったな、と思えた時とは?」 映画の興奮も冷めやらない会場から監督に熱心な質問が飛んでいました。

また、多くの方からアンケート用紙に映画の感想を寄せていただきました。 小田原市社会福祉協議会様よりご了解をいただき、一部掲載させていただきます。

・素晴らしく良かった。人との触れ合い、『関わりが何よりの薬』実感しました。

・老いを生き抜くステージがよく表れていた。抱擁し合える存在に心打たれた。

・妹さんの献身的介護には頭が下がる思いです。決して甘やかさずに励まし、役割を与え、姉さんは自分達にとって「必要な存在である」ことを貫いている。「個人の尊厳」を基盤にすえた格調高い映画でした。

・人間は助け合って生きる動物なのだと思いました。自分にも起こりうる老い方を考えさせられました。

・姉妹の自然な生活がとてもあたたかくて、幸せな気持ちになりました。

・老いに対しての自覚ができました。

・両親を思い、老いた時の自分を考えてしまいますが、生きていくのはどうあるべきか、人生は自分で納得できるように生きたいと思いました。

・関わった妹さんのパワーには脱帽。とても前向きになれるドキュメンタリーでした。坂口監督さんのお話が良かったです。

・とても勉強になりました。グループホームにいる母に面会に行き、話し相手になっていこうと思いました。

・認知症のお年寄りの日常生活と皆さんの見守り、協力状況、生きる喜びなど、素晴らしい映画で感動しました。

・人とのつながりによって、人生は変わり笑顔が見られる様になり良かったと思いました。これからの見守り活動にとても役にたてられそうです。

・実母をテーマにしたドキュメンタリーで内容も非常に良く感銘を受けました。ミニ講演でのお話の内容もとても良く、高齢化社会の進む中で今後の介護の指針(見本)として自身を含めた今後の活動の一助としたい。

・坂口さんのお話を聞けて本当に良かった。多くの方々に作品を見てもらえるようにと思います。ご活躍を心よりお祈りいたします。 (以上)

小田原市社会福祉協議会の皆様、きずなチームの皆様、ありがとうございました! (写真も、小田原市社会福祉協議会からご提供いただきました)

「抱擁」の上映会は、今後も、奄美大島龍郷町(11月3日)など続いてまいります。自主上映会への映画お貸し出しもしております。

孤立からの脱却、逆境をいかに乗り越えるかが坂口監督の6作品の通底したテーマであり、その延長線上に今春撮影した二本の劇映画「曙光」、「海の音」もあります。 「曙光」は来年初頭、「海の音」は来春完成予定で編集作業中です。

また、「海の音」は現在、モーションギャラリーにてクラウドファンディングを実施中です。応援宜しくお願いいたします。 https://motion-gallery.net/projects/uminooto

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